どこ行くん?ほん近く。

“こんな大阪も見てほしい!”を主旨にした連載ルポルタージュ。趣あるすいなイラストと共に、大阪限定のやや濃い口なお話で綴っていきます。要となるイラストは、天満を舞台にしたNHK時代劇、「銀二貫」のタイトルイラストでお馴染みの内橋未央氏、ルポは阪上寿満子が担当致します!

第4回
オソオォセヨ!生野コリアンタウン。

アンニョンハセヨ〜〜!今回は生野のコリアンタウンをルポしました。エリア的にはJR桃谷駅からも、鶴橋駅(JR・近鉄・地下鉄)からも、のんびり徒歩10分ほどのところ。桃谷駅で降りて大阪らしい庶民的な商店街をぶらりぶらりと歩きながら目指すもよし、鶴橋の活気づく市場にワクワクしながら疎開道路沿いの各種ショップをチラ見しながらたどり着くもよしです!ただし、初めての人やアクセスに自信がない人は、鶴橋駅から千日前通に出て東へ進み、そこから疎開道路を南下するコースが無難。疎開道路まで行けばコリアンアイドルのポスターだらけのお店も目立ってきて、ならではの様子が見え隠れし始めます。徐々にテンションも上がり気味に……。
このあたりから現場まではあと5分ほど。左手に御幸森神社(みゆきのもりじんじゃ)が見えたら、そのすぐ手前を左折。御幸通商店街のゲートを奥に進めばもうそこがコリアンタウンです!!
※コリアンタウンへのアクセスはこちら

買い食い天国“コリアンタウン”。

大阪の“コリアンタウン”は御幸通商店街周辺に位置しています。メインストリートは東西約600mにわたり、そこを拠点に100軒以上ものお店がひしめき合っています。キムチや豚足のお店、チョゴリ専門店、コスメやアイドルショップなどなど……週末や休日ともなるとお年寄りから子供までたくさんのお客さんで賑わいます。なかでも目立つのは50〜60代のマダムと、10〜20代前半の女子。彼女たちのお目当といえば、日本でもブレイク中のアイドルやイケメン俳優の関連グッズ。そして、プルプルのお肌が期待できる万能韓国コスメではないでしょうか。大阪のみならず神戸や京都をはじめ、全国からそんなコリアングッズを求めてやって来る女性たちの客足は未だ途絶えることがありません。それに比例してか、NEWショップも続々登場し、街全体がどんどん活気づいていっているように感じられます。そんなコリアンタウンでのお楽しみは、何といっても街ブラブラしつつのショッピング&グルメ……買い食いです!!お店に腰を落ち着かせて焼肉や韓国料理を食べるのもいいですが、買い物の合間にチヂミやトッポギ、デジカルビなどのコリアンジャンクフードを少しずついろいろに楽しんで、そのあと今日買ったものを眺めながら、しばし韓国カフェでお茶タイム。締めにキンパやキムチの量り売りをお土産に買って帰る、というのが定番的なコースなのです。

韓国カフェで美と健やかをチャージ!

メインストリートから少し外れにある「流れる千年」。ここはソウルの仁寺洞(インサドン)で話題になり、その日本第1号店として近年オープンしました。1階は物販で、額に入れても美しい韓紙(手すき和紙のようなもの)や伝統的な韓国のかんざし、それにキムチ臭も漏れないタッパーなど、他店とは違った趣のアイテムが並びます。こちらでレアな買い物をしてからお茶、というのもマルマル!カフェは2Fにあり、重厚な木造り空間で座敷席中心。ややアンダーな照明でゆったり落ち着けるムードです(土日祝は混雑するので早めに入店を)。人気の「十善韓茶」は、その名の通り10種の韓国ハーブがブレンドされた万能健康茶。このほか身体を芯から温める生姜茶や美肌効果や老化防止によいとされるなつめ茶など、身体にジンワリしみ込でいきそうな健康茶がホントに迷うほど豊富に用意されています(400〜500円台)。さらに、このお茶たちと相性のよい韓国菓子もぜひご一緒に!!代表格のパッピンスは冬でもポピュラーな氷菓子。一瞬寒っ、と思いながらも案外ペロリとイケちゃいます。また、食物繊維たっぷりの寒天スイーツや素朴な甘みの韓国伝統餅ならカロリーを気にせず楽しめそうだし、天然のサプリといわれるナッツ菓子の“カンジョン”はビタミンやミネラルが豊富。カフェタイムもビューティ&ヘルシー、コリアン女子が美しいのもうなづけます。

コリアンタウンを闊歩する女子の傾向、カワいく見せる秘訣!?

コリアンタウンでよく見かける若女子ファッションというと……短パンに黒タイツ+白ソックス、足先はガッポリフォルムのスニーカー。小物にはとんがりニット帽。そして、一様に目元くっきりラインメイクが目立ちます。口紅はキツめの赤。その口元を映えさせるべく、色白で美肌なのが魅力。さらにもうひとつ、彼女たちをより可愛く見せているであろう流行りのアイテムが……!?
韓国のアイドルや女優さんたちの間でマストアイテムとされている人気のハイライトがそれ。眉の下やほっぺの一番高いところなどにスゥ〜っと滑らせるだけで、アラ不思議!若い女の子ちゃんのちょっぴりオイリーなお肌にはミラクル透明感、大人の女性たちにもツヤすべお肌感が期待できる劇的な逸品なんです。ほしい方は「韓美粧」という疎開道路沿いのコスメとアイドルグッズがごちゃまぜになったお店でお求めください!店員さんが親切にレクチャーしてくれるから、初心者の方が訪れるのにも比較的オススメのお店です。

発展してこそ見え隠れする、貴重な懐かしさ。

先日久しぶりにソウルに行ってきたのですが、大阪の韓国料理や焼き肉の美味しさレベルは相当高いことを改めて実感しました。その現地の味にひけを取らないウマさは、全国単位で考えてもトップクラス。それはやはり脈々と根付いてきた大阪特有の韓国文化がゆるぎないものにしたのかもしれません。じつは20年以上前にこのコリアンタウンを取材に来たことがあるのですが、そのときは正直ちょっと近づきにくい空気がありまして、そんな美味しさレベルに気づく余裕すらありませんでした。ライターとして独立したての駆け出しだったし、取材するのも付き添いの人がいたほうがよいということで、地元の新聞配達所のおじさんに案内してもらいました。その頃にあったお店がいまも変わらずお商売しておられるのを見るとちょっと懐かしくホッとしたりもします。イマドキのコリアンタウンも魅力的ですが、いまよりもっと土着的で庶民的だった昔のコリアンタウンも、興味深くて大好きです。観光客もほとんどいなかったし、いまほどの賑わいもなかったけれど、その分、エキゾチックな風情が逆に色濃く見え隠れしていたからかもしれません(私個人の見解ですが)。いまでも少し外れた通りに迷い込むと、昔の面影を想わせる場所に出くわすことがあります。そうした“ごくごく微量の”懐かしいコリアン情緒に触れられるのも、特別な楽しみのひとつ。ある意味ひじょうにマニアックかもしれませんが、それもまた今日のコリアンタウンの発展があってこそ体験できることだな〜と痛感しているこの頃です。